この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
清楚かわいい美雲このはちゃんでおなじみのConoHa。2023年3月1日からはConoHa for GAMEというサービスを新たに追加し、ますますマイクラのマルチサーバーが建てやすい環境がそろってきました。
しかし、選択肢が増えたことで、「どっちを選べばいいのか」問題に直面している方もいらっしゃると思います。
今回はぽっちーが実際にConoHa VPSとConoHa for GAMEを契約してみて、違いや制限事項を調べてみた結果をお伝えしようと思います。
これからConoHaでマイクラのマルチサーバーを建てようと考えている方や、すでにConoHaでマイクラのマルチサーバーを建てているけど乗り換えを検討している方の参考になれば幸いです。
ConoHa VPSとConoHa for GAMEの概要
ConoHa VPSとConoHa for GAMEの概要について簡単にまとめます。
すでにConoHa VPSとConoHa for GAMEの概要についてご存じだったり、両者の違いのみを知りたい方は比較対象のプランまでお進みください。
ConoHa VPS
ConoHa VPSは2013年にGMOインターネット(現 GMOインターネットグループ)によりリリースされたVPSサービスです。
他のVPSサービスと同様に専用の仮想サーバーを簡単に立ち上げることができますが、管理画面の分かりやすさに定評があります。
一般的なVPSサービスで利用できる機能はConoHa VPSでも一通り利用することができる上、他社VPSサービスでは利用することができないこともある「IPアドレスの追加」や「プライベートネットワーク」が利用できるなど、とても高機能なVPSサービスです。
イメージキャラクター「美雲このは」ちゃんを起用して機能の説明や管理画面の装飾を行うなど、親しみやすいVPSサービスとしても有名です。
高機能でかわいいだけでなく、料金に関しても他社と比較すると安価に抑えられています。
とくに料金の面で特徴的なのは、時間課金でサービスを利用できる点です。
1時間単位での料金支払いに対応しているため、ちょっとした検証や土日だけ稼働させる、なんて場合にはサーバー費用を低く抑えることができます。
マイクラのマルチサーバーにも特化しており、サーバーを新規に建てる際にマイクラサーバーのテンプレートイメージを利用することで、サーバーが立ちあがると同時にマイクラサーバーも起動します。
また、Minecraft managerという、ブラウザ上でマイクラサーバーの管理が簡単にできてしまう機能があるのも魅力的です。
まとめると、ConoHa VPSは「高機能で安価、それでいて使いやすく親しみやすい」VPSサービスと言えます。
ConoHa for GAME
ConoHa for GAMEは2023年3月1日にリリースされた、ConoHaの中では新しいVPSサービスです。
ゲーム専用のテンプレートの中から利用したいものを選ぶだけでカンタンにマルチサーバーを立ち上げることができます。
ConoHa VPSの機能を厳選し、ゲームのマルチサーバーに特化したテンプレートを追加したVPSサービスと言えます。
もちろん、Minecraft managerも利用可能です。
比較対象のプラン
マイクラのマルチサーバーを建てる場合、メモリ容量は最低でも2GB確保しておかないとまともに遊ぶことができません。
一応1GBでも遊ぶことはできますが、ラグに苦しむことになります。
ここでは、メモリ2GBの以下のプランの比較をおこなっていきます。
- ConoHa VPS 2GBプラン 【OS: Ubuntu 20.04 (64bit)】
- ConoHa for GAME 2GBプラン【Minecraft Java版イメージ、OS: Ubuntu 20.04 (64bit)】
ところで、1GBのプランではマイクラのサーバーを建てられないの?
マイクラのマルチサーバーを建てる場合、メモリ容量は最低でも2GB確保しておかないとまともに遊ぶことができません。
正確には、「統合版では1GBでも遊ぶことはできますが、Java版だとかなりキビシイ」といった感じです。
というのも、VPSサーバーは普通のPCと同じようにマイクラのサーバーの他にもOSが起動しています。
OSにもメモリが必要となり、有名どころのOSを最小構成で起動したとしても100~200MB程度は持っていかれてしまいます。
Linuxの種類(ディストリビューションといいます)によっては、初期起動時で400MB程度メモリを使うものもあります。
そうすると、契約したVPSのメモリからOS利用分を差し引いて、その余りをマイクラサーバーに割り当てることになります。
ここで、マイクラ公式のサーバー起動オプションを見てみましょう。

マイクラJava版のサーバーを起動するために、最低1024MB=1GBを必要としています。
つまり、1GBのVPSを契約してしまうと、OSのメモリ利用分を差し引いた場合、明らかにメモリが足りない状況になります。
メモリが足りない場合、VPSではデフォルトで無効になっている「スワップメモリ」という仕組みを利用することによりSSDやハードディスクなどのストレージをメモリの一部として利用することができますが、メモリに比べてアクセス速度が劣るために、ゲームプレイ中のラグに繋がってしまいます。
特別な理由がない限りVPSを契約する際は2GB以上のプランを契約しましょう。
ConoHa VPSとConoHa for GAMEの料金と性能を比較
料金の比較
まずは料金です。
契約月数 | ConoHa VPS 2GBプラン | ConoHa for GAME 2GBプラン | 差額 |
---|---|---|---|
1ケ月 | 1,122円 / 月 | 1,144円 / 月 | 22円 / 月 |
3ケ月 | 985円 / 月 | 965円 / 月 | 20円 / 月 |
6か月 | 940円 / 月 | 921円 / 月 | 19円 / 月 |
12ケ月 | 873円 / 月 | 855円 / 月 | 18円 / 月 |
24ケ月 | 844円 / 月 | 826円 / 月 | 18円 / 月 |
36ケ月 | 804円 / 月 | 788円 / 月 | 16円 / 月 |
差額は月16円から22円と、対して差がないですね。料金に関しては2つのサービスで悩まなくて済みそうです。
ConoHa VPSとConoHa for GAMEの料金まとめ
ふたつのサービス間で料金の差はほとんどなく、互角!
勝者なし、引き分け!
速度の違い
続いては速度に関する比較です。
速度に関しては、マイクラのプレイに影響がある「ネットワーク速度」「CPU速度」「ストレージ速度」の3つを比較していきます。
ネットワーク速度
ネットワーク速度はマイクラサーバーを使ったマルチプレイにおいて特に重要なものになります。いくら他の項目が爆速でも、肝心のデータの送受信が遅ければゲームになりませんからね。
計測はSpeedtest.net公式のツール「Speedtest CLI」を利用し、接続するサーバーは東京のIPA CyberLab 400Gに固定しました。これで同一サーバーへの送受信が可能となり、公平な比較ができます。
計測結果は次の通りです。

2023/05/11 20:04 計測

2023/05/11 20:30 計測
結果は以下の通りです。
項目 | ConoHa VPS 2GBプラン | ConoHa for GAME 2GBプラン |
---|---|---|
ダウンロード速度 | 95.85 Mbps | 88.38 Mbps |
ダウンロード時レイテンシ | 1.50 ms | 17.52 ms |
アップロード速度 | 100.01 Mbps | 100.85 Mbps |
アップロード時レイテンシ | 1.66 ms | 16.27 ms |
ダウンロード速度、アップロード速度共にConoHa公式の公称値どおり約100Mbpsであり、速度的には変わりがなさそうです。
差があるのはレイテンシの値です。
レイテンシとは通信の要求を出してから応答が返ってくるまでの遅延時間のことを言うのですが、ConoHa VPSに対しCohoHa for GAMEの方は高い値が出ています。サーバーインスタンスを削除して再度作り直してみてもだいたい同じような値なので、これが仕様なのかもしれません。
この結果から、ネットワーク速度は同等で、レイテンシーの差で「Conoha VPS」の方が速いことが分かりましたが、CohoHa for GAMEのレイテンシも10ms台であることを考えると十分高速です。ほぼ互角といっても良いでしょう。
ConoHa VPSとConoHa for GAMEのネットワーク速度まとめ
ほとんど互角だが、ConoHa VPSの方がレイテンシ(遅延時間)がちょっとだけ短い
勝者、ConoHa VPS!
CPU速度
続いてはCPU速度の比較です。
マイクラはCPUのコア数を効率よく使うことが苦手で、コア数増やすよりも単体のコアの性能が高いか低いかで快適度が変わってきます。
ここではLinux(Unix)界でおなじみの「UnixBench」を利用してパフォーマンスを計測してみました。
計測結果は以下の通りです。
項目 | ①ConoHa VPS 2GBプラン | ②ConoHa for GAME 2GBプラン | 性能比 (② / ① * 100) |
---|---|---|---|
3 CPUs 1 parallel (≒シングルコア性能) | 675.9 | 746.9 | 110.5 % |
3 CPUs 1 parallel (≒マルチコア性能) | 1642.9 | 1701.1 | 103.5 % |
ConoHa for GAMEの方がCPU性能が良いようです。特にCohoHa for GAMEのシングルコア性能が性能比で約110.5%向上しているので、シングルコアを重視するマイクラサーバーの場合はConoHa for GAMEの方が若干ですがパフォーマンスが良いと言えそうです。
ただし、劇的に性能が向上しているわけではないので、そこまで重要視しなくてもよいのかな、とも思います。
CPU性能計測時のログは以下を参照してください。(長いので見なくても全然OKですよ☆)
Benchmark Run: Thu May 11 2023 22:19:02 - 22:47:09
3 CPUs in system; running 1 parallel copy of tests
Dhrystone 2 using register variables 29681912.0 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 4670.6 MWIPS (9.9 s, 7 samples)
Execl Throughput 2485.8 lps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 318245.5 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 87081.9 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 890316.2 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 443625.0 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 46717.7 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 5426.2 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 6274.4 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 1651.9 lpm (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead 230246.9 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 29681912.0 2543.4
Double-Precision Whetstone 55.0 4670.6 849.2
Execl Throughput 43.0 2485.8 578.1
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 318245.5 803.7
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 87081.9 526.2
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 890316.2 1535.0
Pipe Throughput 12440.0 443625.0 356.6
Pipe-based Context Switching 4000.0 46717.7 116.8
Process Creation 126.0 5426.2 430.6
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 6274.4 1479.8
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 1651.9 2753.2
System Call Overhead 15000.0 230246.9 153.5
========
System Benchmarks Index Score 675.9
------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: Thu May 11 2023 22:47:09 - 23:15:20
3 CPUs in system; running 3 parallel copies of tests
Dhrystone 2 using register variables 81548893.2 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 13441.5 MWIPS (9.8 s, 7 samples)
Execl Throughput 6022.3 lps (29.7 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 701260.9 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 193309.2 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 1929063.9 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 1204310.8 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 290786.6 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 11849.4 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 12398.0 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 1775.7 lpm (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead 615334.9 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 81548893.2 6987.9
Double-Precision Whetstone 55.0 13441.5 2443.9
Execl Throughput 43.0 6022.3 1400.5
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 701260.9 1770.9
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 193309.2 1168.0
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 1929063.9 3326.0
Pipe Throughput 12440.0 1204310.8 968.1
Pipe-based Context Switching 4000.0 290786.6 727.0
Process Creation 126.0 11849.4 940.4
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 12398.0 2924.1
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 1775.7 2959.5
System Call Overhead 15000.0 615334.9 410.2
========
System Benchmarks Index Score 1642.9
Benchmark Run: Thu May 11 2023 22:23:14 - 22:51:30
3 CPUs in system; running 1 parallel copy of tests
Dhrystone 2 using register variables 17591168.8 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 3655.7 MWIPS (10.0 s, 7 samples)
Execl Throughput 2490.5 lps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 529081.0 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 144137.4 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 1213007.2 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 1095036.2 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 45684.5 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 2377.9 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 3457.8 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 880.3 lpm (60.1 s, 2 samples)
System Call Overhead 1410973.6 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 17591168.8 1507.4
Double-Precision Whetstone 55.0 3655.7 664.7
Execl Throughput 43.0 2490.5 579.2
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 529081.0 1336.1
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 144137.4 870.9
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 1213007.2 2091.4
Pipe Throughput 12440.0 1095036.2 880.3
Pipe-based Context Switching 4000.0 45684.5 114.2
Process Creation 126.0 2377.9 188.7
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 3457.8 815.5
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 880.3 1467.1
System Call Overhead 15000.0 1410973.6 940.6
========
System Benchmarks Index Score 746.9
------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: Thu May 11 2023 22:51:30 - 23:19:48
3 CPUs in system; running 3 parallel copies of tests
Dhrystone 2 using register variables 53348110.7 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 10807.4 MWIPS (9.8 s, 7 samples)
Execl Throughput 6858.9 lps (29.9 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 575025.1 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 155743.5 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 1582693.6 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 3242867.8 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 359637.7 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 7907.1 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 6096.0 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 1374.4 lpm (60.1 s, 2 samples)
System Call Overhead 3402144.8 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 53348110.7 4571.4
Double-Precision Whetstone 55.0 10807.4 1965.0
Execl Throughput 43.0 6858.9 1595.1
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 575025.1 1452.1
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 155743.5 941.0
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 1582693.6 2728.8
Pipe Throughput 12440.0 3242867.8 2606.8
Pipe-based Context Switching 4000.0 359637.7 899.1
Process Creation 126.0 7907.1 627.6
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 6096.0 1437.7
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 1374.4 2290.7
System Call Overhead 15000.0 3402144.8 2268.1
========
System Benchmarks Index Score 1701.1
ConoHa VPSとConoHa for GAMEのCPU速度まとめ
シングルコア、マルチコア、共に「ConoHa for GAME」の方がほんの少しだけ速い!
勝者、ConoHa for GAME!
ストレージ速度
速度比較の最後はストレージ速度です。
先ほどのUnixBenchでもファイルコピーによってストレージパフォーマンスを計測しているのですが、キャッシュが使われてしまうことがあり、正しくストレージパフォーマンスを計測することができないようです。
なのでここでは、Linux界隈で有名な(?)ストレージパフォーマンス計測ソフトである「FIO」を利用してキャッシュを無効にして計測してみます。
ストレージ速度を計測する際の指標は「IOPS」、「スループット」、「平均レイテンシ」の3指標を採用します。
- IOPS
1秒あたりの読み書き回数。大きいほど良い。 - スループット
1秒あたりの読み書きデータ量。大きいほど良い。 - 平均レイテンシ
読み書きコマンドを発行してから応答を受け取るまでにかかった時間。短いほど良い。
それではまず、ブロックサイズ=4KB、合計サイズ=2GBの結果です。
カテゴリー | 項目 | ConoHa VPS 2GBプラン | ConoHa for GAME 2GBプラン |
---|---|---|---|
シーケンシャルリード | IOPS | 10,700 | 3,803 |
スループット | 43.7 MB/s | 15.6 MB/s | |
平均レイテンシ | 278.05 us | 785.69 us | |
シーケンシャルライト | IOPS | 4,256 | 721 |
スループット | 17.4 MB/s | 2.886 MB/s | |
平均レイテンシ | 702.12 us | 4152.03 us | |
ランダムリード | IOPS | 11,900 | 3,554 |
スループット | 48.8 MB/s | 14.6 MB/s | |
平均レイテンシ | 248.94 us | 840.08 us | |
ランダムライト | IOPS | 2,564 | 712 |
スループット | 10.5 MB/s | 2.851 MB/s | |
平均レイテンシ | 1165.83 us | 4201.85 us |
ブロックサイズが4KBと小さい状態での比較では「ConoHa VPS」の圧勝です。まさかここまで差が出るとは思ってもいませんでした。
すべての項目でConoHa for GAMEが負けているので、ひょっとするとゲームに特化するためにブロックサイズが小さい読み書き速度を犠牲にして、ブロックサイズが大きめの書き込みの速度を高めるチューニングをしているのかもしれません。
もしそうであれば、ブロックサイズ=32MBの結果がConoHa VPSよりも速くなっているはずです。
期待に胸を膨らませて、ブロックサイズ=32MB、合計サイズ=2GBの結果を見てみましょう。
カテゴリー | 項目 | ConoHa VPS 2GBプラン | ConoHa for GAME 2GBプラン |
---|---|---|---|
シーケンシャルリード | IOPS | 110 | 18 |
スループット | 3724 MB/s | 635 MB/s | |
平均レイテンシ | 26.70 ms | 157.73 ms | |
シーケンシャルライト | IOPS | 73 | 18 |
スループット | 2471 MB/s | 635 MB/s | |
平均レイテンシ | 37.78 ms | 155.31 ms | |
ランダムリード | IOPS | 132 | 18 |
スループット | 4449 MB/s | 634 MB/s | |
平均レイテンシ | 21.94 ms | 157.92 ms | |
ランダムライト | IOPS | 47 | 18 |
スループット | 1585 MB/s | 635 MB/s | |
平均レイテンシ | 60.68 ms | 154.02 ms |
さきほどの予想は大きく裏切られ、ブロックサイズ=32MBの場合も圧倒的に「CohoHa VPS」の方がConoHa for GAMEよりディスク性能が良いという結果になりました。
ConoHa for GAMEのサービスが始まったばかりというのを差し置いても、この差はちょっと見過ごせません。
ConoHa VPSとConoHa for GAMEのストレージ速度まとめ
圧倒的に「ConoHa VPS」の方が速い!
勝者、ConoHa VPS!
ConoHa VPSとConoHa for GAMEの機能比較
次は機能の比較です。
項目 | ConoHa VPS | ConoHa for GAME |
---|---|---|
マインクラフト統合版サーバーイメージ利用 | ||
マインクラフトJava版サーバーイメージ利用 | ||
マインクラフトJava版Forgeサーバーイメージ利用 | ||
Minecraft managerの利用 | ||
Minecraft managerからMODの管理 | ||
イメージタイプ「OS」の利用 |
大きな違いは、Forgeサーバーイメージの利用可否と、イメージタイプ「OS」の利用可否の2点です。
ConoHa VPSの場合、マインクラフトJava版Forgeサーバーイメージの利用はできませんので、Forgeサーバーを建てたい場合はSSHなどでサーバーに乗り込んで手動でインストールする必要があります。
その代わり、ConoHa VPSではOSイメージを選んでサーバーを作成することができます。
つまり、ConoHa VPSの強みは、OSを自由に選択できることと言えます。
一方、ConoHa for GAMEはマインクラフトJava版Forgeサーバーイメージを利用することができますが、OSイメージを選んでサーバーを作成することはできません。ConoHa for GAMEの場合はゲームイメージを選択すると、そのイメージを動かせるOSが自動的に決定されます。
また、ConoHa for GAMEのマインクラフトJava版Forgeサーバーイメージを利用した場合、Minecraft manager上でMODの追加/削除が可能になります。
ConoHa VPSとConoHa for GAMEの機能比較まとめ
- ConoHa VPSはOSを自由に選択してサーバーを建てられる
- ConoHa VPSではマインクラフトJava版Forgeサーバーイメージを利用できないため、Forgeサーバーを建てたいときは手動で導入する必要がある
- ConoHa for GAMEはマインクラフトJava版Forgeサーバーイメージを利用できる
- ConoHa for GAMEでマインクラフトJava版Forgeサーバーイメージを利用する際はMinecraft managerでMODの管理もできる
- ConoHa for GAMEではOSを選ぶことができない
比較から見るタイプ別オススメサービス
ここまで料金、性能、機能の比較をしてきましたが、この比較からタイプ別にオススメのサービスを考えてみました。
手軽にマイクラのマルチサーバーを建てたい方
手軽にマイクラのマルチサーバーを建てたい方には「ConoHa for GAME」がおすすめです。
ConoHa for GAMEであれば、バニラサーバーに加えてForgeサーバーもクリックだけで建てることができる上に、MODの管理もクリックだけでできてしまいます。
一般的にサーバーを建てる作業は時間がかかりますので、手っ取り早くForgeのMODサーバーを建てたい方には「ConoHa for GAME」がピッタリだと思います。
バニラやForge以外のサーバーを建てたい方
バニラやForge以外のサーバーを建てたい場合、サーバーに乗り込んで作業をしなければならないため、どちらのサービスを選んでも作業自体は変わりません。
ただし、「ConoHa for GAME」はOSイメージを選べない関係上、何かしらのゲームサーバーが標準で動くことになり、自分で好きなゲームサーバーを導入する場合には元から入っているゲームサーバーを無効化したり削除したりする手間が発生します。
したがって、「ConoHa VPS」と「ConoHa for GAME」のどちらを選んでも問題ないですが、「ConoHa for GAME」の場合は少しだけ手間が増えることを覚悟しないといけません。
OSにこだわりたい方
「ConoHa for GAME」ではOSを選択することができませんので、自分の好きなOSでマイクラのサーバーを建てたい方は「ConoHa VPS」の一択になります。
性能を重視する方
サーバーの性能を重視する方は、今回の性能比較の結果から「ConoHa VPS」を選んだ方が失敗が少ないと思います。
ネットワーク性能はほぼ互角で、CPU性能は若干「ConoHa for GAME」の方が上でしたが、ディスクに関しては「ConoHa VPS」の方が「ConoHa for GAME」よりも大幅に性能が上でした。
ConoHa for GAMEの性能に改善がみられるまではConoha VPSの方が無難だと思います。
ConoHa VPSとConoHa for GAMEの比較まとめ
ConoHa VPSとConoHa for GAMEの概要と性能についての説明と比較をまとめると、
- 性能は「ConoHa VPS」の方が高い
- バニラサーバーを手軽に建てるなら「ConoHa VPS」も「ConoHa for GAME」も変わらない
- Forgeサーバーを手軽に建てるなら「ConoHa for GAME」の方が管理が簡単
- 好きなOSを選んだり、マルチサーバーを本格的に建てるなら「ConoHa VPS」
といった感じです。
ConoHaは初心者でも扱いやすいように管理画面が工夫されていたり、積極的に新機能を搭載するなど、利用者にとって魅力的なサービスです。
ご自身のタイプに合わせてご利用いただく際の参考になれば幸いです。
限定割引キャンペーン
以下のバナーからConoHa VPSやConoHa for GAMEを申し込むと、少しだけお得に契約することができます。
期間限定ですのでお見逃しなく☆
ConoHa VPSの期間限定キャンペーン
最大1ケ月無料キャンペーン(新規アカウント登録)
以下のバナーから新規でConoHaのアカウントを登録すると、ConoHa VPSを最大1ヶ月無料で使える800円分クーポンをもらうことができます。
スタートダッシュキャンペーン(すでにConoHaアカウントを持っていてもOK)
キャンペーン期間中、長期割引のVPS割引きっぷ シンプルが割引価格で使えます。8GBプランだと最大で61%OFFになります。
すでにConoHaアカウントを持っている方も限定キャンペーンの対象になります。
ConoHa for GAMEの期間限定キャンペーン
1,000円クーポンプレゼント「GAME Boost!」キャンペーン(新規アカウント登録)
以下のバナーから新規でConoHaのアカウントを登録すると、ConoHa for GAMEで使える1,000円クーポンをもらうことができます。
まだConoHaアカウントを持っていない方は要チェックです。
“FASTER”キャンペーン!(すでにConoHaアカウントを持っていてもOK)
キャンペーン期間中、全プランが安くなります。長期割引パスの利用で最大で61%OFF。
すでにConoHaアカウントを持っている方も限定キャンペーンの対象になります。